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2012年2月の1件の記事

2012年2月 5日 (日)

所得の不平等化

所得の不平等化をグローバル化が原因だとしてグローバル化に反対する動きがあるが、本当だろうか。労働者が労働者市場に参加して、その対価に応じて所得を得ていると単純化して考えると、対価が能力に応じて適切に支払われるとすれば、所得分布は能力分布に一致するはずである。そして労働者の能力が正規分布とすれば、所得も正規分布になるはずである。しかし上と下に分布が分かれるとすれば、なんらかのバイアスが働いているはずである。例えば、金融界のようにごく一部の情報を支配できる人だけが莫大な資金を動かし利益を得たり、製造業において機械化により低能力な作業がほぼ不要となったりが考えられる。これらにグローバル化は情報や企業進出、人の流れを加速することで寄与しているのは確かであろう。TPPはこれらの流れをスムーズにすることを目指しているのだろう。また個人がグローバル化に対応しているかどうかも影響しているだろう。

結局、グローバル化により世界はフラット化するけど、情報や人の流れが完全にフラットにならない為に、1国の労働者だけでなく、国、地域間の所得の差は広がる方向に寄与するのだと思う。だからと言ってグローバル化を止める規制は逆に抜け道を作ることになり効果がないだろう。政府が低所得者層に補助を与えるという方法もあるけど、それより個人がグローバル化に対応できるように教育なり制度なりで支援する方が全体の底上げになって良いのではと思う。つまり、世界標準の仕事ができる人材を作るということなのかもしれない。その点、グローバル企業は進んでいるし、サムソンは熾烈である。

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